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笑いのツボを抑えた、全編
“コント”のような青春物語

 またしても品川監督にやられました! 監督第一作目となった、不良たちの青春物語「ドロップ」で見せた見事な構成力とテンポの良さ、クールなアクションシーンは初監督とは思えなかった。自身の原作漫画をうまく取り入れた画期的な差し込み映像もおもしろくて、映像作家としてセンスバツグン。
 そして本作は不良だけじゃなく、一歩進んで不良と売れない漫才師が出会ってコンビを組むという、品川監督ならではの題材。前作同様、自身の原作でありオリジナル脚本というから、その才能に二度ビックリ! 老若男女だれもが楽しめる第一級のエンタテイメント作品を作り上げています。

 漫才コンビ「ブラックストーン」が舞台で漫才を繰り広げるシーンと、不良の龍平の激しいケンカシーンを、カットバックで交互に見せる冒頭が秀逸!
 その後、この物語のキモとなるまったく違う世界に生きる飛夫と龍平が出会う留置所のシーン。この二人の会話がコントの掛け合いのように進んでいき、笑いのツボを刺激するのです。
 手に汗握るアクションシーンでハラハラさせたかと思いきや、思いっきり笑わせてくれる。笑いの次はちょっと恥ずかしいラブシーンもあり、そしてまた笑わせて、最後にはジーンと胸を熱くさせてくれる。青春ドラマ・ド直球な「人は変われる」というメッセージもしっかり心に残り、ホロっとさせるからニクイね。

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ストーリー

漫才コンビ「ブラックストーン」のボケ役飛夫(佐藤隆太)は相方から解散宣言をされ、やけ酒を飲んで留置所に入れられる。留置所では不良仲間とケンカした龍平(上地雄輔)と相部屋になるが、何かとツッコんでくる龍平に才能を感じ、相方にならないかとスカウトする。

 主人公を演じる佐藤隆太、上地雄輔の「ドラゴンフライ」がみせる漫才は、間合いも滑舌もプロ級。漫才の練習には品川監督の相方・庄司をわざわざゲンバに呼んで、目の前で何度もお手本を見せてくれたそうです。ちなみに庄司さんの出番は30秒(笑)。バツグンのタイミングで登場しますよ。さすが、相方のオイシさをよく知っています。

 主演の二人はもちろんですが、助演もみ~んなハマりすぎ! 舞台挨拶でご一緒させていただいたロバートの秋山竜次さんは、ガンダムコスプレの売れないピン芸人役。この見事なオタクぶりには悶絶です! チンピラ役の宮川大輔さんはフツーの会話でも漫才をみているようでした。その他にも吉本の芸達者なお笑い芸人がワンサカ出ています。真面目さと抜けているところのバランス、要所要所で笑いのツボをしっかり抑えているところなど、品川監督の器用さを改めて感じさせる作品です。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ 漫才ギャング

  • 監督品川ヒロシ
  • 出演佐藤隆太/上地雄輔/石原さとみ/秋山竜次/宮川大輔/新井浩文
  • 公開3/19(土)~センチュリーシネマ、109シネマズ名古屋ほか
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。