お友達映画一覧
お友達映画

ぼくのエリ 200歳の少女

映画館
ぼくのエリ 200歳の少女
おすすめお友達映画
写真

世界中が絶賛! 恐ろしくも
哀しく、美しい、初恋物語

 「トワイライト」シリーズの大ヒットにより、ヴァンパイアと人間の恋は近年定番になりつつあるジャンルですが、本作はその吸血鬼ラブストーリーの中でも秀逸。200歳をこえて生きる自称12歳の少女エリと孤独な少年オスカーが寄り添うようにして芽生える初恋物語は、ヴァンパイア版「小さな恋のメロディ」ともいえましょう。スェーデン映画特有の透明感のある冷えた映像がより切なさを感じさせますが、12歳の初恋はぬくもりに満ちています。

 本作は世界の映画祭で60もの賞を獲得し、さらにはハリウッドがリメイクに着手するなど世界中を驚嘆させました。日本では7月に公開されて話題となり、ついにこの中部地区にお目見えとなります。

写真
ストーリー

母子家庭の12歳のオスカーは、学校でいじめられていた。ある晩、アパートの隣の部屋に引っ越して来たエリという少女と出会う。同じころ、町では青年が逆さ吊りにされてノドを切り裂かれ、血を抜き取られるという残忍な殺人事件が起きる。

 危ういほどの恋を、このうえなく豊かに、神秘的にその心情を表現した小さな俳優たちの演技力がすごい! 金髪のオスカーを演じたカーレ・ヘーデブラント、黒髪に大きな瞳が印象的なエリにはリーナ・レアンデション。とにかく2人の表現力に圧倒されたので、きっとスェーデンの天才子役とでも呼ばれているんだろうなと調べたら、ナント!映画出演初、演技もはじめてときいてビックリしました。
 北欧らしく透き通るような真っ白な肌に真っ赤な唇、そして綺麗な金髪のオスカーは中性的な魅力に溢れており、最初はオスカーが吸血鬼なのかとおもったほど神秘的でゾクゾクした。

 彼がいじめっ子に顔をムチで叩かれ、頬に傷がついて赤い血が流れるカットでみせる、憎しみがこもった表情は妙にエロテック、さらにエリと凍り付くような寒さの中でのぎこちない抱擁、全裸でオスカーのベッドにスルっと入ってくる際にチラッと見えるエリの白い肌、血の味がするファースト・キスなど、ところどころ官能的なカットが入ってきて・・。お互いがお互いを求め合い必要とする。それは大人の「禁断の恋」のようにも思えました。

 私はこのリリカルな恋物語にすっかりはまってしまい、観た後は胸がギューと締め付けられ、複雑な余韻が残りました。2人は幸せになるのだろうか、それとも辛い旅となるのか・・・。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ ぼくのエリ 200歳の少女

  • 監督トーマス・アルフレッドソン
  • 出演カーレ・ヘーデブラント/リーナ・レアンデション/ペール・ラグナル
  • 公開11月6日(土)~ゴールド劇場にて
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。