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無人島に男23人と女1人
いったい何が起こるのか!?

 直木賞作家・桐野夏生のスキャンダラスなベストセラー小説が、現代人のサバイバル・エンタテインメントとして映画になりました。
 夫婦二人の船旅の途中で嵐に遭い、清子と隆は太平洋に浮かぶ無人島に漂着。都会では地味に生きてきた清子ですが、意外にもサバイバル能力を発揮します。無人島に着いてまったく役に立たない夫に愕然とする日々を送っていたある日、16人のフリーターの若い男たちが漂着、さらには密航に失敗した6人の中国人も加わり、男23人、女は清子1人という奇妙な共同生活がはじまったのです。

 無人島が舞台というと、海外ドラマ「LOST」やトム・ハンクスの「キャスト・アウェイ」が思い出されます。都会で生きてきた現代人が、何もない隔離された場所に放置され、生きるために本性を現す。
 この映画的なシチュエーションに加えて本作がユニークなのは、男23人に対し、43歳の女1人。逆ハーレム状態となるわけです。それだけ聞くと飢えた男の中で女1人…、あんなことこんなことされちゃうのかしらと妄想してしまいますが、この男子たちときたら草食系というのか、清子を女王様のようにあがめ秩序を守っている。
 そして、清子を手に入れられるのは島の支配者となる男だけ。大多数の男は争わず現状をキープして冒険をしない。あらー、なんと軟弱なんでしょ。そんな日本人と対照的なのが常に脱出計画を立てながら、生存能力を発揮する逞しい中国人男子。この対比がいまの中国VS日本の現況をみているようで面白かった。

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ストーリー

清子(木村多江)と夫(鶴見辰吾)が漂着した無人島に、23人の若い男たちが次々に流れ着く。島には男23人と女1人。いつしか島を“東京島”と呼ぶようになり、彼女はたった1人の女性として特別扱いを受け、したたかに生き抜く。

 原作はエロテック&グロテスクなシーンが多いのですが、映画では清子の性欲は食欲に、グロなエピソードは笑いに転じられたことにより、彼女に共感しやすくなってます。ヘビをさばき、豚の丸焼きにむさぼりつく清子の姿に「生命力」を感じる。
 面白かったのは最初の夫がいなくなると、どうしたら自分に得か、目まぐるしく変わる状況を分析し、日本人と中国人を二股にかけていく清子の判断力。常に優勢な側について、ケロッとして罪悪感などなし。いやはや、見終わったあと、この自己チューな清子に大いに感情移入しちゃいました。生きるか死ぬかの極限状態であれば、自己に忠実でいい、だってそれが人間の本質だもの。やっぱり女って逞しい!清子最高です!(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ 東京島

  • 監督篠崎誠
  • 原作桐野夏生
  • 出演木村多江/窪塚洋介/福士誠治/柄本佑/鶴見慎吾/木村了
  • 公開8/28(土)~伏見ミリオン座ほか
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。