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借りぐらしのアリエッティ

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借りぐらしのアリエッティ
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映像の美しさが際立つ
スタジオジブリ最新作

 待ちに待ったジブリの最新作。暖かみのある映像に冒頭から瞬く間にスクリーンに引き込まれました。優しくて懐かしい雰囲気を持つ絵のぬくもりは、やはりジブリ作品でしか味わえませんね。

 古いお屋敷の床下に住む10センチほどの背丈の小人の家族は、必要な物を必要な時だけ、人間たちから“借りて”生活しています。人間の元に“借り”にいく時は、小さな体にロープやガムテープをくくりつけて、クローゼットや食器をのぼったり降りたりと、それはまるで大冒険! 子供たちに見せたらきっと、夜も眠れないほど興奮するんじゃないかしら。

 今回、監督に抜擢されたのは、優しいオーラを放つ米林宏昌さん。ジブリではアニメーターとして活躍していましたが、あるとき宮崎駿夫さんと鈴木プロデューサーに呼ばれいきなり監督に任命されたそう。ジブリスタッフからは「麻呂」と呼ばれる、いじられキャラ?!「文字だけなのにとても視覚的」な宮崎さんの書いた脚本にどんどんイマジネーションが湧いてきて、まるで自分が小人になったかのように音や映像を創り出すことができたそうです。たしかに水の音、時計の音など、人間の普段の生活では意識しない音も彼らにとっては大きな音ですし、人間の世界を小人の視点で見ると、普段は気付かないものが見えてきて、本作をみると色んな意味で世界が広がります。

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ストーリー

屋敷の床下に住み、暮らしに必要なものは床の上の人間から借りてくる「借りぐらし」の小人たち。そんな小人一家の娘、14歳のアリエッティは、好奇心と伸びやかな感性を持つ少女。人間に見られないようつつましさと用心深さを求められる毎日を送っていた。

 アリエッテイは人間に見つからないようにとお父さんからきつく言われてきたのに、お屋敷に住む少年・翔に見つかってしまうのですが、二度目に彼女が翔にあったときは、“借り”の途中。そのときのアリエッティは、「見つかった!」というより翔に一瞬にして恋に落ちたという表情で、とても可愛かった。異性を意識する年頃の彼女の言動も見どころの一つです。

 翔の声を演じるのは神木隆之介。体が弱くて生きる希望がない翔のキャラクターは神木さんをイメージして作り上げ、彼の写真集、彼の実写のアンニュイな演技を作画の参考にしたそうです。た、たしかに翔=神木くんだわ!

 人間も自然から野に育った野菜や牛の乳やら必要な分だけ“借りて”昔は生活していましたよね。つまり私たちも小人と同じ「借りぐらし」なのです。プライドをもって一生懸命に生きる小人一家をみていると、前向きに生きる力が湧いてきますよ。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ 借りぐらしのアリエッティ

  • 監督米林宏昌
  • 脚本宮崎駿、丹羽圭子
  • 出演(声)志田未来/神木隆之介/大竹しのぶ/竹下景子/藤原竜也/三浦友和/樹木希林
  • 企画:宮崎駿
    音楽・主題歌:セシル・コルベル
  • 公開7/17(土)~ミッドランド スクエア シネマほか
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。