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9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~

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9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~
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奇妙な人形達が贈る
センチメンタルな未来のお話

 昨年は09年だけに、アメリカは「9」と名のつく映画が多発。『NINE』に『第9地区』と、ジャンルはまったく違いますが、特にお気に入りが本作『9 <ナイン>~9番目の奇妙な人形~』なのです。

 人類滅亡後の世界を舞台に、背番号を持つ9体の人形が巨大な機械獣と闘うダークファンタジー・アニメーション。本作は「アリス・イン・ワンダーランド」がヒット中のティム・バートン監督が発掘した、新人監督シェーン・アッカーによるもの。元々は、監督がUCLAの卒業制作映画として制作した11分の短編で、2005年のアカデミー賞短編部門にノミネートされた時にティムに見初められ、完全バックアップを得て、長編映画として世に出されることになったのです。 なんとも、夢のある話ですよね。

 昨年はアバターで映画の技術革命を起こした年でしたが、この「9」は、最新テクノロジーを使いながらも、麻布とボタンを縫い合わせただけの胴体を持つハンドメイドな主人公の人形が大活躍。この融合が素晴らしいのです! 監督が、このキャラクターを作った頃は学生でお金もなく、自分たちの所持品やゴミを集めて創造したそう。

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ストーリー

古びた研究室の片隅で、背中に数字の9が描かれた奇妙な人形が目を覚ます。街は廃虚と化しており、ぼう然とする彼の前に2の背番号を持つ人形が現れ、自分は仲間だと語りかける。しかし、突如現れた巨大な機械獣が2を連れ去ってしまい・・・。

 正直言うと、人形達を初めて観たとき「何、これ?」と思いましたが、大きな丸いガスマスクの目に、つぎはぎだらけの人形が巨大な機械獣に必死に立ち向かっていく姿にいつしか愛情を感じ、彼らが壁にぶつかる度に涙してしまった。奇妙な外見だけど、感情や交流の仕方はまさに人間そのもの。冒険を通して自分が誰であるか、どこへ向かっていくのか・・・。これは人間のもつ根源的とも言える深いテーマでもあります。

 9体の人形は、忠誠心の厚いもの、反逆心旺盛な女戦士、変わり者の芸術家など個性豊か。主人公の“9”は直感でグループを突き動かす革命家。自分がどのタイプか当てはめて見るのも面白いですよ。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ 9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~

  • 監督シェーン・アッカー
  • 製作ティム・バートン
  • 出演(声)イライジャ・ウッド/ジョン・C・ライリー/ジェニファー・コネリー
  • 公開5/8(土)~ミッドランド スクエア シネマほか
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。