故ヒース・レジャーと
親友達との美しき絆の話題作
ヒース・レジャーが撮影半ばにして急逝してしまったことにより危機に陥った本作を救ったのは、ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウら3人の名優であり親友達。この美しき絆は見事に作品に反映されています。
鏡で人々を別世界に誘う見せものが売りの、パルナサス博士(クリストファー・プラマー)の移動式劇場はロンドンで大盛況。観客は博士の不思議な力で、自分が思い描くめくるめく世界を体験できるのだが、そこにはある秘密があった。
1000年生き抜いたというパルナサス博士の移動式劇場はロンドンで大盛況。人が密かに心に隠し持つ欲望の世界を、鏡の向こうで形にしてみせる「イマジナリウム」。しかし、1000歳になるという博士には、悲しい秘密が・・・。
ヒースが演じるのはトニー博士のアシスタントとして観客を鏡の世界へと導く役目。ヒースが亡くなったのは、現実世界のシーンを撮り終えた後でした。映画を中止せざるを得ない状況に追い込まれながらも、監督は幻想世界では観客の願望に従ってトニーの容貌も変化するというアイディアを思いついたのです。急遽生み出されたこの展開ですがまったく違和感はなかったし、むしろ豪華キャストによる競演が名作へと導いたのではないかな。本作には無限大の人間の想像力が世界を救うというメッセージがあるのですが、まさに、監督の素晴らしい想像力がこの作品を完成させ、映画のあり方をあらためて教えてくれたと思う。こんなに映画愛に満ちた作品はなかなかお目にかかれません。
さて、劇中でとんでもなく魅力的なのが博士の娘役ヴァレンティナを演じたスーパーモデル出身のリリー・コール。先日取材をさせていただきましたが、そのドール顔とはギャップのある180センチの長身と巨乳にウットリ。幼い頃に遊んだリカちゃん人形の世界から飛び出してきたようなものなんだもん。彼女はケンブリッジ大学で美術史を学ぶ才女でもあるのです。取材では監督よりも落ち着きがあり、監督の言葉に対してクールにフォローしながらツッコミを入れるなどその落ち着いた佇まいに圧倒されっぱなしでした。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)
Dr.パルナサスの鏡
テリー・ギリアム
テリー・ギリアム
ヒース・レジャー/ジョニー・デップ/コリン・ファレル/ジュード・ロウ/クリストファー・プラマー/リリー・コール
ショウゲート
http://www.parnassus.jp/
1月23日(土)~名駅前・ピカデリーほか


一人の役者が死亡が(危機)映画を新たなシーンへの転換をもたらし、逆にいままでにもない映画ができあがったとも言えるコメントが多いらしい。