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ヴィクトリア女王 世紀の愛

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ヴィクトリア女王 世紀の愛
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若きクィーンの世紀の純愛に
ウットリ。衣装にも注目!

 英国王室を描いた映画というと、ケイト・ブランシェット主演で陰謀渦巻く宮廷政治のドロドロを描いた波瀾万丈物語「エリザベス」シリーズ、そのエリザベス女王の母であるアン王女と妹の愛憎劇「ブーリン家の姉妹」が記憶に新しいです。ブーリン家の姉妹は家系の地位と財産を守るための道具とされた姉妹の物語で、一見華やかで高貴に見える中世イングランドの王宮も、ひとたび裏へ回ってみるとドロドロの愛憎劇なのです。見終わった後は、ああ平凡な家庭に生まれてよかったと幸せを感じていました(笑)。

 本作の舞台は18世紀の英国王室。王である叔父がなくなり、18歳で即位したヴィクトリア女王。王位継承者として生まれたからには、恋愛結婚は絶対にあり得ない。子供の頃から全ての行動は大人達に支配され、まるでチェスの駒のよう。即位してからは、彼女の夫の地位をヨーロッパ中が狙っていました。花婿候補の従姉弟のアルバートもその1人で、ベルギー王がイギリスを思い通りにしたいがために甥を送り込んだというワケ。

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ストーリー

黄金期を夫婦で支えたヴィクトリア女王(エミリー・ブラント)とアルバート王子(ルパート・フレンド)。二人は真の絆を結ぶまで数々の波乱と困難を乗り越えなければならなかった。王室の権力争いや、スキャンダルなど幾多の荒波にもまれながら、ピュアな愛が育っていく。

 ところが政略結婚とはいえヴィクトリアとアルバートは本当に恋に落ちたのです!女子の憧れ“王子様”との純愛には思いっきりウットリ。本作は前出にあるような英国王室愛憎劇ではなく、まるで少女漫画の世界、甘いラブストーリーのよう。女王暗殺未遂事件では、体を張って妻を助けたアルバート。女王としてではなく、自分の妻としてヴィクトリアを生涯愛し続けたんですよ。9人の子宝にも恵まれた二人。こんなに真っ直ぐな愛が存在したことに感動してしまいました。

 さらにラブストーリーの下には、「親からの自立」というしっかりしたテーマが仕込まれているので、歴史ドラマではあっても、普遍的問題を抱えた作品に仕上がっています。この映画を観て、ヴィクトリアに自分自身を重ね合わせ共感する人も多いんじゃないかな。 王女時代のラブリーなお姫様ドレス、ヴィクトリア朝時代のクラシカルな外出着、女王になったときの洗練されたドレスなど、歴史ドラマならではの衣装も楽しんでね。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ ヴィクトリア女王 世紀の愛

  • 監督ジャン=マルク・ヴァレ
  • 製作マーティン・スコセッシ他
  • 出演エミリー・ブラント/ルパート・フレンド/ポール・ベタニー/ミランダ・リチャードソン
  • 公開12/26(土)~名演小劇場にて
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。