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ジャック・メスリーヌ (R15+)

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ジャック・メスリーヌ (R15+)
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仏映画のオールスターキャスト
による大人のギャング映画

 60年代から70年代にかけて実在したフランスの犯罪王、ジャック・メスリーヌの半生を2部構成で描いた大作。Part1ノワール編、Part2ルージュ編と、2本合わせて4時間を超えますが、あっという間!銀行強盗を32回、脱獄を4回繰り返した男なので、メスリーヌの半生は実にドラマチックでストーリーを追うだけでも忙しいの。Part1では、若きメスリーヌが兵役を経てパリに戻った後、犯罪に手を染め、チンピラギャングから社会の敵と称されるまでをドライなタッチで見せていきます。説明はあまりなく多面性をそのまま描いているので展開の早さに面食らってしまうかもしれません。

 ところが、Part1を見終わった後、妙に物語がリアルに迫ってくるから不思議。もっともっとこのメスリーヌを知りたくなるのです。わたしったら、この破天荒な男に心を奪われちゃったのかな。たしかに、劇中の女性達は強引で優しい彼のアプローチにイチコロ。彼の初体験の相手である娼婦、妻のソフィア、愛人で相棒のジャンヌ。女性関係は常に華やかでメスリーヌの不思議な魅力を裏付けています(演じる女優たちがフランス映画らしくとてもお洒落)。

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ストーリー

1959年、ジャック・メスリーヌ(ヴァンサン・カッセル)はアルジェリア戦線に参加した後、パリに帰還し、友人(ジル・ルルーシュ)の闇商売を手伝うことになる。やがて彼はボス(ジェラール・ドパルデュー)にも紹介され、本格的に悪事に手を染めていく。

 そして、Part2は70年代、フランスに戻った彼が犯罪と脱獄を繰り返したあげく、1979年11月にパリで壮絶な最期を遂げるまでを描きます。メスリーヌ役のヴァンサン・カッセルは、Part2では体重を20キロも増やしてお腹でっぷりのメタボオッサンになりきるなどその熱演ぶりは圧巻。また、メスリーヌが世間的に超有名人になっているで、Part1に比べ各シーンに派手さがあり、脱獄、強盗、ライバルの警視との戦いなど、どのシーンもハラハラドキドキ。アクション場面は手持ちカメラなのかな、ニュース映像のようでとてもリアルでした。

 フランスの犯罪王メスリーヌの複雑さや矛盾した存在は、4時間かけて見せる意味があると思います。様々な彼の面を描くことで1人の男の複雑さ、矛盾した存在が表現され、そこにドラマとしてとても面白みがある。ハリウッドと違って主人公を見つめる目線が大人ですね。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ
ジャック・メスリーヌ
/フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)NO.1と呼ばれた男
「Part1 ノワール編」「Part2 ルージュ編」(R15+)

  • 監督ジャン=フランソワ・リシェ
  • 出演ヴァンサン・カッセル/セシルド・フランス/ジェラール・ドパルデュー/以上、Part1
    ヴァンサン・カッセル/リュディヴィーヌ・サニエ/マチュー・アマルリック/以上、Part2
  • 公開12月5日(土)~名演小劇場にて2作品同時公開
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。