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幸せはシャンソニア劇場から

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幸せはシャンソニア劇場から
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笑顔と涙を音楽で綴る
フレンチ・エンターテイメント

 パリ~♪ パリ~♪と、映画を観た後は、ヒロインのドゥースが歌う「Loin de Paname」の1フーズが鼻歌で歌ってしまうほど、ずっと頭から離れません。あ、いっときますが私、パリに行ったことありませんのよ。

 本作はわたしの大好きな「コーラス」(※)、「バティニョールおじさん」でお馴染みのずんぐりむっくりおじさん、名優ジェラール・ジュニョが主人公なのです。さらに、その息子役は同じく「コーラス」で、両親を待ち続ける健気な少年を演じたマクサンス・ペランが大きくなって登場。父ちゃんを助けるしっかり者の男の子を演じていて、ある意味、親子の絆の物語でもあります。

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ストーリー

下町の人々から愛されるシャンソニア劇場が不況のあおりを受け、不動産屋に取り上げられる事態に。支配人のピゴワル(ジェラール・ジュニョ)は仲間たちとともに劇場を取り戻そうと、再び公演を始めるが……。

 さて、舞台は1936年大不況のフランス、パリ北部にある街角のミュージックホール。タイトルの後には、パリ~♪ パリ~♪の曲と共に、パリ全体を流れるように見せ、大晦日のシャンソニア劇場の舞台裏にカメラが移動し、美しい物語が始まります。経済不況や、忍び寄る戦争の影を背景に、それでも力強く生きる親子、恋人、音楽仲間たちの人情味あふれるドラマが華やかな音楽と共にドラマチックに紡がれます。

 音楽によって人々が窮地から脱し、愛と希望を取り戻すというテーマは『コーラス』と同じで、今回もまた、熱い涙がボロボロとまらなかった。 アコーディオンの音色とポップな舞台衣装、そしてモンマルトル北から見えるエッフェル塔の美しいこと! でもパリに行ったことがある人なら『あれれ、おかしいな。なぜここにエッフェル塔が?』って思うかもしれません。それもそのはず、この映画で見られるパリの街並みは、今ではモンマルトル界隈の一部にしか残っておらず、スタッフらが自分たちのイメージに合うパリを作ったそうです。あまりにも素敵なパリの街だったのでついつい、罠にはまりそうだった。

 お気楽なミュージカルではない「舞台=人生」を描いたヒューマン・ドラマは初秋にぴったり。ほっこりした気持ちになれますよ。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

※「コーラス」
2004フランス映画。合唱を愛する子供たちと音楽教師の絆を描き、本国フランスで大きな話題を呼んだ感動作。

データ 幸せはシャンソニア劇場から

  • 監督クリストフ・バラティエ(コーラス)
  • 脚本クリストフ・バラティエ(コーラス)
  • 製作ジャック・ペラン(コーラス)
  • 出演ジェラール・ジュニョ/カド・メラッド/マクサンス・ペラン
  • 公開9/5(土)~名演小劇場
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。