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南極料理人

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“ごはん”に向かって全速力!
美味しい映画が出来ました♪

 「お腹空いたよ~、ご飯まだぁ?」小さな子供がお母さんに“ごはん”をおねだりする姿は愛らしいのですが、本作の場合はちょっと違う。南極ドームふじ基地の観測隊員8名のうち、西村の仕事は調理係で、“ごはん”を待つのは全員ほぼおっさん! “ごはん”のかけ声を聞きつけて、“ごはん”に向かって雪の中を全速力で走ってくるおっさんたち。「僕はラーメンがないと辛い、僕の体はラーメンでできているんだ」とハラハラと涙を流し西村に訴える50オーバーの気象学者。物語が進行するにつれてそんなおじさまたちが、どうしょうもなく可愛く、愛おしくなってくるから不思議です。

 ドームふじ基地は、「南極物語」で有名な昭和基地よりも1000Kmも内陸に入った富士山よりも標高の高い基地。日本から14000Kmの距離といっても想像が付かないよね。一度基地に渡ったら、1年半もの間、食料調達は一切なし。1年半=約1600食のメニューを考える料理人も大変! 私のお料理レパートリーじゃ2週間ももたないです。

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ストーリー

西村(堺雅人)は、家族を置いての単身赴任生活で、南極ドームふじ基地に料理人として派遣される。基地では気象学者(きたろう)、雪氷学者(生瀬勝久)雪氷サポート(高良健吾)ら、観測隊員達が彼の料理を心待ちにしており……。

 外は極寒、4 ヶ月ほどの白夜もあるわけで、おのずとオフの過ごし方は限られてきます。それ故に三度の飯がなによりも楽しみなのです。隊員達の“ごはん”は、フォアグラや伊勢エビを使った豪華なものから、おにぎりやラーメンと言った素朴なものまで様々。隊員達が熱々の料理をハフハフしながら頬張る姿を、西村が満足そうに見ている。そんなシーンが何度も繰り返し出てくるのですが、まったく飽きさせない。見ているだけで心の芯がじーんと温かくなるのです。

 知られざる観測隊員の日常を、淡々とリアルに、そしてユーモアたっぷりに演じた8人の俳優たちのお芝居も素晴らしい(拍手!)。小さな劇場でワンシチュエーション・コメディものの良質な舞台を見ているような感覚でした。観た後は必ず美味しい“ごはん”が食べたくなるよ!(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

データ 南極料理人

  • 監督沖田修一
  • 脚本沖田修一
  • 出演堺雅人/生瀬勝久/きたろう/高良健吾/豊原功補
  • 公開8月22日(土)~ピカデリーほか
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。