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ガマの油

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ガマの油
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役所広司が監督デビュー!
豪華キャスト&スタッフが集結

 日本のみならず、海外からも高い評価を受ける名優・役所広司の記念すべき初監督作品。脚本家が書き溜めていた作品と監督自身が幼少の頃、縁日で見かけたガマの油売りのエピソードを広げていくうちに生まれたという本作。役所さんには何度か仕事でお会いしましたが、誰にでも分け隔てなく和やかな表情で接してくださる、人間愛溢れるオーラの持ち主。柔らかく包み込むような映像と音楽は監督の人柄そのもので、映画がはじまってすぐに、これぞ「役所広司作品」だ!と思いました。

 映画の内容は、株の取引で一日に何億も稼ぐデイトレーダーの矢沢拓郎が、息子の拓也に降りかかった、ある‘悲しい出来事’をきっかけに心の再生を目指す物語・・・と文章にすれば簡単ですが、これが一筋縄ではいきません。インタビューの際に、妻役の小林聡美さんが、「役所さんの頭の中が見てみたい、すごいイマジネーションですよ」と話すように、本作は現代劇とファンタジーを融合した不思議な世界観。現代劇中に時代錯誤な‘ガマの油売り(※)’がどこからともなく現れ、幼少の拓郎に問いかける言葉が、この映画の深いテーマに繋がるのです。

 劇中で役所さんの親友でもある男(益岡徹)が放つ言葉が、私の心にずっしりと響いちゃいました。「この世からいなくなった大切な人は金のお家(仏壇)に住み、ずっと自分を見守ってくれる。そう思うだけで、人は勇気を持って生きることができるのだ」。

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ストーリー

デイトレーダーの拓郎(役所)は、妻・輝美(小林)と心優しい息子・拓也(瑛太)と幸せな日々を送っていたが、ある日拓也が交通事故で意識不明に。そんな中、何も知らない拓也の恋人が電話をかけてくるが、拓郎は拓也になりすましてしまう。

 かけがえのない大切な人をなくした悲しみと戸惑い、それでも人と人は繋がっているということを改めて教えてくれたのです。死生観の描き方がこんなに優しい映画は今まで見たことがありません。監督は、本作を自身の子供と例え「ちょっと変わった子なので、みなさんにかわいがってもらえるかなぁ」と心配していましたけど、万能薬‘ガマの油’がまるで心に効いたかのような爽快感は、一度塗ったらクセになる映画になること間違いありません。 (映画パーソナリティ・松岡ひとみ)

※ガマの油売り
江戸時代に傷薬として売られていたとされる軟膏薬を大げさなパフォーマンスで縁日など口上を述べながら販売していた。今でいう実演販売。

データ ガマの油

  • 監督役所広司
  • 出演役所広司/瑛太/二階堂ふみ/澤屋敷純一/益岡徹/八千草薫/小林聡美
  • 公開6/6(土)~ピカデリーほか
松岡 ひとみ  Hitomi Matsuoka  (映画パーソナリティ)  TV、ラジオ、雑誌で新作映画をナビゲート。試写会や舞台挨拶などの司会も務める。オピ・リーナ読者に向けて、独自の視点から「デート映画」と「お友達映画」を紹介します。