懐かしくも新しいGSブームを
舞台に描く青春音楽コメディ
今年は、音楽コメディ映画の当たり年。松山ケンイチ主演の「デトロイト・メタル・シティ」に続き、クドカン監督でオヤジパンクバンド物語「少年メリケンサック」もまもなく公開。メタルにパンクもいいけれど、忘れちゃならないのはGS(グループサウンズ) でしょ! 60年代後半、ビートルズの来日を機にわずか3年ほどで終わりを遂げた刹那の流行ながら、今も日本の芸能界や音楽に多大な影響を及ぼし続けているGS。本作をみれば、GSを知らない世代でも、懐かしくも新しいこの時代が愛おしくなるはずです。
主人公の4人は憧れの日劇ステージに立つ夢を叶えるため、バンドに青春をかけていくのですが、雨後の筍のごとくデビューするライバル達を出し抜くため、ショービジネス界の大人たちは音楽より話題性をと、フリフリ王子様スタイルに白いタイツで彼らをザ・タイツメンとして売り出します。すぐに人気者になった彼らの2曲目は、民謡調ロックで衣装はタイツonはっぴ!様々なジャンルとGSサウンドのミクスチャーとはいえ、やり過ぎか?!(笑)
1968年、GSブームにあやかり大手コード会社にGSバンドをデビューさせるよう命令されたプロダクション社長は、GSバンドに憧れるマサオ(石田卓也)たちに声をかけることに。さらに、家出少女のミック(栗山千明)を男装させ、4人グループとして売り出すが…。
まぁ、なんでもアリのGSだったからこそ、振り返ればネタの宝庫、シーン変わりのたびに大爆笑。迷走するGS時代をコミカルに描きながらも、時代考証や音楽に妥協がないので安心して身をゆだねることが出来るのです。
ザ・タイツメンのデビュー曲は、当時ヒット曲を連発した橋本淳&筒美京平のゴールデンコンビがホントに書き下ろしているんです! 一度聞いたら耳に残る、ちょっぴり切ない昭和なメロディは、kinki kidsあたりが歌えば大ヒットしそうだな。鑑賞後のデートは懐メロ歌いにいきたくなっちゃうかも。(映画パーソナリティ・松岡ひとみ)
GSワンダーランド
本多隆一
栗山千明/水嶋ヒロ/石田卓也/浅利陽介/高岡蒼甫/温水洋一/岸部一徳
デスペラード/日活
http://www.gs-w.jp
11月15日(土)~TOHOシネマズ名古屋ベイシティほか

