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神野三枝の今日も絶好調!
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第21回 告発の行方

一向に無くならない不適切動画の投稿。コンビニアルバイト店員が売り物のおでんを口に入れて吐き出して踊りだしたり、カラオケ店の従業員が食材を床にこすりつけてフライヤーに入れたり、寿司店のアルバイト店員が魚を一旦ゴミ箱に捨ててから取り出してまな板にのせたり、牛丼店のアルバイトが「クビ覚悟」と店内に氷を撒いたり調理器具を股間に当てたり、ピザ店の店員がピザを食べながら作業をしていたりとパッと思いつくだけでも挙げたらキリが無いほど記憶にある不適切動画。

しかし、これらは不適切という範囲の行動に思えますか?
不適切とは、取り扱いや対処の仕方がふさわしくないという意味です。ふさわしいか、ふさわしくないか?といえばふさわしくはありませんが、やっていることは店員としてふさわしくないことをしているのではなく、人として絶対にしてはいけないことです。つまりこれらの動画は、不適切などという甘いものではなく犯罪動画です。これらの動画を見た人は、少なからず厨房の見えない店での食事に不安を覚えたでしょうし、デリバリーに対し衛生面にためらいを感じたでしょう、カラオケに行くのならアノ店じゃないところにしようと思っても不思議ではありません。消費者がこう感じてしまうことは、立派な業務妨害です。さらには、企業が被った社会的イメージ墜落の損害被害は計り知れないものがあります。

これだけニュースで取り上げても後を絶たないのですから、マスコミも「不適切」などという若者の悪戯心を煽りかねない言い方はやめて、「犯罪動画」と厳しい表現に改めるべきかもしれません。企業は業務妨害として法的措置を取ると同時に被った損害賠償を請求すべきでしょうし、そういう事案が出ない限りこれらの動画は、ただの悪戯の範囲という扱いの枠から超えない気がします。

1988年に公開されたアメリカ映画「告発の行方」。これを観て皆さんはどう感じるでしょうか?
一人の女性が受けたレイプが犯罪かどうか?加害者は誰なのか?この映画は「犯罪者とは誰なのか?」を解いてくれる映画です。

私はこの映画を観て、こう思いました。
「犯罪に直接加担した者は勿論、見過ごし、犯罪を増長させた者も加害者であり、事件に無関心でいることすらも罪である。」

不適切動画を拡散させることで加害者に満足感を与えてしまうのなら、拡散させた人も犯罪を増長させる意味では罪になるでしょうし、その場にいて何もしていなくても、止めなかったという意味では無関心も罪でしょう。

父親の虐待により一人の幼い少女の尊い命が奪われた事件。母親も見過ごし犯罪を増長させてしまった罪で逮捕されました。しかし加害者は両親だけではないはずです。父親の虐待を知っていながら親子を引き離さず見過ごした大人たち・・・。

犯罪とは加害者と被害者だけでなく、取り巻く人も含めて起きているものです。自分がその取り巻きの立場に立った時、「自分の無関心も、加害者を野放しにて犯罪を増長させる一因である。」この認識だけは持っていましょうね。

気負わず、焦らず、穏やかに。
さあ、今日も元気を出して、絶好調で!

(2019年02月18日)

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