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神野三枝の今日も絶好調!
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第20回 ネームバリューと先入観

間も無く2019年のアカデミー賞が発表になりますね。日本からは外国映画賞に「万引き家族」、長編アニメ賞に「未来のミライ」がノミネートされました。「万引き家族」はすでに昨年5月のカンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞も獲得し、受賞のニュースが良い宣伝となり、程なく公開された日本で観客動員数を大きく伸ばしました。それほど私達は評判というものの影響を受けやすく、今の波に乗りたいという心理が働きます。
さて日本の観客よりも先に外国の著名な映画人や文化人審査員に評価された「万引き家族」、外国の人にとっては出演している役者さんたちが馴染みの薄い演技者であったかもしれません。世界中の誰もが知っているハリウッドスターが演じた作品ではないからです。しかしこの作品が審査員の心に留まったということは、いかにこの作品の本質と役者陣が優秀であったかを物語っています。この作品の言わんとする繊細な心描写を外国の人が理解し、評価したことに驚くばかりです。

日本で一年間に公開される映画はなんと1000本あるそうです。去年100本観た私ですが、それでも公開作品の1割しか観ていないとは・・・。

では、個人的におすすめの作品を幾つかご紹介します。
まずは「wonderワンダー君は太陽」。この作品は、人は誰でも何かと戦っている、ということを気づかせてくれる作品です。登場人物の誰かに自分が当てはまり、自分の人生の場面がシーンのどこかに重なることに気づくことでしょう。

続いて「ガザの美容室」。舞台はパレスチナ自治区の小さな美容院。戦時下の過酷な日常をたくましく生きる13人の女性たち。外で男たちが銃撃戦の真っ只中、女たちは美容院で美しさを求めるというワンシチュエーションムービーです。こんな状況下でなぜ女たちは?と思う理由にこそ女たちの抵抗があるのです。この映画には救いがありません。救えるのは私たちなのでは?と強く胸を掴まれた作品でした。

「ワンダーランド北朝鮮」。北朝鮮という閉ざされたイメージの国が想像以上に開けていてびっくりした作品です。ビルも、マンションも、レジャープールも普通にあるなんて・・・。ワンダーランドすぎてプロパガンダかもしれない、ぜひ池上さんの感想を聞いてみたいと思いつつ、離れた親族を思い統一を願う姿が印象深く、そうだったのか、と先入観の無意味さを感じた作品です。

「わがチーム、墜落事故からの復活」。この映画はブラジル・セリエA所属のサッカークラブ、シャペコエンセの選手を乗せた飛行機墜落事故のドキュメンタリーです。小説よりも説得力があるだけに心が沈む作品でした。守るべきものと、進むべき道を見極めると自分の役割が見つかることを教えてくれる作品です。

映画では役者さんのネームバリューが時として評価の邪魔をすることがあります。有名なスターが出演しているというだけで話題作として持ち上げられ、贔屓目で見てしまう世論の先入観。しかし実際にはそれほどでもなかったり・・・。またその逆もあります。

これは日常生活にも言えることです。相手のネームバリューに影響されすぎて本質を見極められずにいませんか?世間の評判はさておき、大事なのは先入観なく自分が素直に感じたものです。 どうか忖度であなたの心が疲れてしまいませんように・・・。

気負わず、焦らず、穏やかに。
さあ、今日も元気を出して、絶好調で!

(2019年02月04日)

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