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澤田貴美子の「つながる“いのち”」
澤田貴美子の「つながる“いのち”」

第89回 『いのちと向き合う~性教育~』

12月も半ば。2018年もあと約半月。
あちこちがクリスマスモード。
冷え込む日も増え、イルミネーションが輝く季節となりましたね。

2014年4月から綴らせていただきましたこのコラムも、今回で第89回。
次回第90回をもちまして終了させていただくことになりました。
あと2回、自分の心の中にあることを、思うままに綴らせていただこうと思っています。
どうぞあと2回、最後までお付き合いいただけましたら嬉しいです。

前回のコラムに続き、今回のテーマも、『いのちと向き合う』
簡単に語ってはいけない、簡単に語れないテーマ。
けれど、自分自身の活動の柱は、間違いなく、ここ。
なので、今回もこのテーマについて綴りたいと思います。

今回は『性教育』について。
こちらも、前回に綴った『出産』についてと同様に、何度も何度もコラムで綴らせていただいてきました。

いのちについてを考える時、欠かせないのが、性教育。

性教育の専門の先生方から、日々学ばせていただきながら思うこと。
「性教育は、生きるために必要な教育」

いのちと向き合う、ということは、いのちの始まりはもちろん、いのちの終わりにも向き合うこと。
人とのつながりや距離感、コミュニケーション、自分についてや自分らしさを見つめること。
これも、生きるために必要な教育。
全部をひっくるめて、性教育なのではないでしょうか。

保護者のみなさんに性についてのお話をさせていただく機会や、ご相談を受ける機会が多いのですが、「性教育って、避妊の話だけじゃないんですね。」という感想をたくさんいただきます。

私自身も、性教育について学べば学ぶほど、性教育って、奥深いなぁということを実感しています。
避妊について、予期せぬ妊娠について、性感染症についての学びはもちろん不可欠ですが、もっともっと知っておいたほうが良いことが、たくさん。

例えば・・・嫌なことは嫌と、はっきり言っていいんだ、ということ。
性被害の予防のためには大切なことですよね。
性被害の予防のためだけではなく、生きていく上で、とても大切。
嫌なことは嫌と言えたら、いじめ被害の予防にもつながることもあるかもしれません。

また、せっかく好きな人とお付き合いするのなら、お互いにとってプラスになるお付き合いをしてほしい。
そのために、デートDVってどんなことが理解しておくことは、とても大切。
暴力って、身体への暴力だけではないから、見えない暴力についても知ってほしい。
これは、友人との関係にも共通することだから。
デートDVは、コミュニケーションについての学びでもあると思うのです。

そして、世の中にはいろいろな生き方、価値観があり、それが個性。
ひとそれぞれ、という理解が大切ですよね。
性別についても多様で、どんな性を選び生きるかは、自分で決めていい。
男らしく、女らしくにとらわれず、自分自身を自分らしく生きること。
そして、そんな多様性を認め合うことの大切さ。

そもそも、他人を大切に思う気持ちはどう培われるのでしょうか。
まずは、自分自身の存在を大切に思えること。
だから、すべてのいのちが、どんなふうにうまれてきて、すべてのいのちが「おめでとう」と迎え入れられたことを、感じることのできる機会は、少しでもたくさんあった方がいいと思うのです。

いのちの誕生には、いろいろな背景があります。
そして、もしかしたら今、辛い環境の中で毎日を過ごしている“いのち”もあるかもしれません。
以前、学校で子どもたちにいのちの誕生についてを伝える時、とても迷うことがありました。
自分の存在さえも、否定したくなる思いでいる子どもたちに、いのちの誕生を肯定的に伝えることで、傷つけてしまうのではないか、と。

ふと、娘にそのことを相談したことがあります。
その時、助産師になりたてだった娘がこう言いました。

「すべてのいのちは、おめでとう!って迎えられてるよ。
私、赤ちゃんがうまれてきてくれた時、本当に、おめでとう!って思うもん。
今、どんな毎日だったとしても、うまれてきてくれておめでとう!って迎えられていないいのちはないよ。
そのことは、絶対に間違いじゃない」
そう言われて、ハッとしました。

「あなたがうまれてきてくれた時、まわりの人はおめでとう!と嬉しくいのちを迎えたんだよ。」
すべてのいのちが、おめでとうと迎えられ、今があること。

性教育は、生きるために必要な教育。
本当に、性教育は奥深いです。

自分のからだについてや、健康について考えることも、性教育。
性教育は健康教育でもありますよね。
だからこそ、コツコツと積み重ねていくことが大切だと思うのです。
家庭でも、学校でも、社会でも。

「知らなかったーーー!」
「知ってよかったーーー!」という声をたくさんいただきます。

大切なのは、知ること。
そして、自分で考えること。

生きていくために大切なはなしだからこそ、これからも学び続け、自分なりにお伝えしていきたいと思います。

次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

(2018年12月13日)

澤田貴美子

澤田貴美子(さわだきみこ)

フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

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