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澤田貴美子の「つながる“いのち”」
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第77回 『親子ともに心地良い、だっこやおんぶ』

今週、東北北部まで梅雨入りしましたね。
この時期は、気温や湿度、気圧などの変化によって自律神経が乱れ、「気象病」による体調不良でお悩みの方も多いかと思います。
みなさま、お変わりありませんか?

先日、そんな体調不良の母の通院に付き添った病院の待合室で、テレビをみていた時の出来事。

ある番組で、育児グッズについて取り上げていました。
その育児グッズとは、ぬいぐるみにつける、ボタン型スピーカー。

このボタン型スピーカーは、専用アプリを操作することで、ぬいぐるみを通して子どもと心を通わす、というもの。
紹介されていたのは、赤ちゃんモードの機能について。

「赤ちゃんモードには泣きやみ・おやすみ音楽が収納されていて、赤ちゃんが泣いている時に、泣きやませるためのメロディーや音声を遠隔で操作して流すことが出来るので、このボタンを付けたぬいぐるみが泣きやませてくれるんです!とっても便利なんですよ~~!子守をしてくれる育児グッズです!」 と、レポーターの方。

この放送をみて、近くに座っていらしたご婦人お二人が、ポツリと。
「なんで機械に子守させるの?」
「おんぶして家事すれば泣きやむのにね~」

うーむ。 これは確かに、紹介の仕方があまりよろしくなかったような・・・。

自分であやさなくても、ぬいぐるみにあやしてもらえる便利なグッズですよ、という感じで紹介されていたので、私もその点にちょっと???と思ってしまいました。

便利なものが悪いわけではないと思うんです。
便利なものだらけの世の中。
あ、これ便利――!と飛びつく前に、ちょっと、弊害も考えてみた方がいい。

頼りすぎてしまうのはどうなのかな。
要は、使い方なのではないでしょうか。

例えば・・・
お母さんの体調がものすごく悪くて、でも、今すぐ頼れる人がどうしてもいなくて、赤ちゃんはギャン泣きで泣きやまなくて、この機械に頼ることで赤ちゃんを泣きやませるとしたら・・・

機械なんかに子守させなくても、なんて言えない。
だから、絶対ダメ!!というより、時と場合によりけり。

けれど、便利なことにばかり目がいきすぎて、常に機械に子守をしてもらっていては、赤ちゃんの心は、いったいどう感じるんでしょう。

そして、ご婦人がつぶやいていたもうひと言の、おんぶについて。

便利なものが増えた世の中。
抱っこひもや、おんぶひもの種類も、本当に豊富になりました。

「抱っこひも」が一般的になってから、30年ぐらいだそうですが、特にこの10年ぐらいの間に、ものすごく種類が増えてきたな、と感じます。

種類が多くなった、ということは、選択肢が増えた、ということ。
これは、とても良いことではあるのですが、反対に、何を基準に選んでよいのかわからない、というのも現状です。

写真

そもそも、抱っこやおんぶは、何のためにするのでしょうか?
とある集まりで、ママたちに聞いてみたことがあります。

みなさんからの答えは、
「ぐずる子どもをあやすため」
「寝かしつけるため」
「家事をはかどらせるためにおんぶする」

ほとんどが、この3つでした。
目的としては、もちろんこの答えがほとんどだと思います。 けれど・・・ 実はすごいんですよね、抱っこやおんぶの効果って。

それを知ると、泣いてるから、ぐずるから、家事をしなくちゃだから、
だけではなく、
「もっと、抱っこしょう!」
「どんどんおんぶもしよう!」
と思うようになった、という方が多いのです。

身体心理学者の山口創先生の著書、
「幸せになる脳はだっこで育つ。強いやさしい賢い子にするスキンシップの魔法」
の中でも、抱っこなどによるスキンシップによって、安心感を得て温かな気持ちになる、という経験を幼いうちから何度も繰り返すことの重要性を述べていらっしゃいます。

温かな気持ちになるスキンシップの経験は、その人の人生に影響する心の基盤づくりに大きく関わっているのですね。

そしてこのスキンシップによって分泌されるのが、オキシトシン。
このオキシトシンの働きというのが、また重要なのです。
「幸せホルモン」「愛情ホルモン」とも呼ばれるオキシトシン。
親子の絆を深めたり、ストレスを軽減したり、人間関係を良好に築くための安定した心理状態を維持してくれたり、欠かせないホルモンなのです。

写真

おんぶも、抱っこと同様にスキンシップ効果が抜群。
背中を通じたスキンシップですよね。
それだけではなく、赤ちゃんの脳や体の発達にも良い効果がある、といわれています。
何といっても、ママの肩越しに、ママと一緒に同じ視点で景色を見ること(共視)で、赤ちゃんは目の前の出来事を自分自身の経験として学び、他人の心と共感するという社会性も養う、といわれています。
赤ちゃんにとっておんぶは、様々な学習の時間でもあるのですね。

また、おんぶによって、背中にしがみつくということを覚え、しがみつくことで体幹が鍛えられたり、身体感覚を育てる効果も大きいといわれています。

生活の中での利便性を向上するためだけにではなく、赤ちゃんの心と体の成長を促すためにも、抱っこやおんぶをたくさん取り入れていけるといいですよね。

それには・・・
やはり親子ともに心地良い抱っこやおんぶをしたいですよね。
「抱っこやおんぶをすると、肩や腰が痛い」という声、とてもたくさん耳に入ってきます。

なぜ、肩や腰が痛くなるのでしょうか?

多くの場合、抱っこひもやおんぶひもの使い方に問題があるケースが多いように感じます。

「口コミを見て、ネットで購入したんだけど、使い方がよくわからない」
「なんとなくで使っているけど、とにかく腰が痛くて・・・」
「肩が凝るから、だんだん使わなくなっちゃった」

とてもよく聞かれる声です。

お母さんの体型も、赤ちゃんの体型も、それぞれ。
だから、人気のある抱っこひもだから合う、とは限りませんよね。

抱っこやおんぶする位置を変えてみるだけでも、肩や腰の痛みが軽減されることも多いし、どうしても相性が良くない場合には、ご自分に合ったものを探し直してみるという方法も改善策だと思うのです。

そして、 「どんなものが合うんだろう?」
「今使ってるもの、使い方大丈夫かな?」
「どう調整したら、心地良い抱っこやおんぶが出来るのかな?」

そんな時、親子ともに安全で快適な抱っこやおんぶを指導してくださる、ベビーウエアコンシェルジュさんに相談してみてはいかがでしょうか。

全国のベビーウエアコンシェルジュさん一覧表 
http://babywearing.org/members/

親子の心と心を繋ぎ、絆を育む抱っこやおんぶ。
ぜひ、親子ともに心地良い抱っことおんぶが広がりますように。

次回の『澤田貴美子のつながるいのち』をお楽しみに。

(2018年06月14日)

澤田貴美子

澤田貴美子(さわだきみこ)

フリーの産前産後フィットネスインストラクターとして、各地の産婦人科クリニックにて、妊娠中や産後、メノポーズ(更年期)の女性への運動指導・乳幼児と母親への育児支援などに従事。また、公益社団法人・誕生学協会認定“誕生学アドバイザー”として、幼児から大学生など幅広い年齢を対象に、いのちの授業「誕生学®」を届けている。

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