神野三枝 タレント
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第37回『韓国の旅 HERO×甘川洞文化村』



今回のタビコラは、前回ご紹介したイ・ビョンホンさんがカメオ出演(監督や出演者との友情により大物俳優が脇役で特別に出演すること)された、2007年公開の日本映画、木村拓哉主演「HERO」の撮影舞台となった釜山の「甘川洞文化村」(カムチョンドンムナマウル)をご紹介します。

映画の街として知られている釜山は、国際映画祭が行われるだけでなく、世界中の映画、ドラマ、CM、ミュージックビデオなどの撮影も頻繁に行われています。釜山市内を歩くと、「HERO」のロケで使われた場所をたくさん見かけることができます。


まずは、映画「HERO」について、簡単にご紹介しましょう。
視聴率30%以上を記録したフジテレビ系ドラマ「HERO」の劇場版で、観客動員75万人、興行収入81億円、2007年公開の日本映画第1位に輝いた映画です。
ロケを行った韓国での総観客数は約25万人を動員。日本、韓国共に話題となった作品です。


【ストーリー】
6年ぶりに東京地検・城西支部に移動となった検事・久利生公平(木村拓哉)は芝山(阿部寛)が起訴した傷害致死事件の公判検事を任されたが、容疑者が一転無罪を主張するという事態に見舞われる。その容疑者を刑事事件無罪獲得数日本一の敏腕弁護士・蒲生一臣(松本幸四郎)が弁護をし、久利生を追い詰めていく。そしてこの事件が久利生にとって大きな因縁のある、過去の贈収賄事件の鍵を握っていることを知り、久利生と雨宮(松たか子)は韓国・釜山へ向かい奔走する・・・。


事件の鍵を求め、久利生と雨宮が釜山の甘川洞文化村の坂を登って行き、上がりきったところの赤い屋根の家にたどり着く・・・というシーンのロケ地になっています。


実際の場所がこちら!

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甘川洞文化村(カムチョンドンムナマウル)
住所・・・釜山市(プサンシ)沙下区(サハグ)甘川洞(カムチョンドン)


ここは、元々、朝鮮戦争以降に4千人余りの避難民が移り住み、階段式の住居が形成されていましたが、2009年に街アートプロジェクト「夢みる釜山のマチュピチュ」計画によって、いたるところに芸術性を織り込んで、観光地アート路地集落へと生まれ変わりました。世界遺産にもなっているペルーのマチュピチュを意識した街全体をアート化する再生するプロジェクトです。

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2010年には「美路迷路プロジェクト」「家のプロジェクト」「路地プロジェクト」が行われ、韓国のブランド都市、文化地域に指定され、甘川洞文化村(カムチョンドンムナマウル)という新しい観光名所になりました。


【行き方】
地下鉄1号線チャガルチ駅7番出口からまっすぐ進むと、左側にフェニックスホテルが見えます。その斜め前にあるバス停から17番バスに乗車し、甘川洞(カンチョンドン)方面へ向かいます。終点の停留所(バスの車庫のような場所)で下車します。
所要時間約2分。


車庫の目の前の坂道を上にあがっていくと、文化村の入口があります。

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足場が不安定な道が多いので、スニーカーをはいて散歩しながら周ることをオススメします。

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甘川洞文化村のアートの数々を写真でご覧ください。
あくまで、一般の人々が暮らす生活住居街です。
その芸術性に驚かれることでしょう。

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◆左の壁【向かい合う】
建物の前の通りの風景を鏡のように反射させた形で表現した作品。
◆右の屋根の上【人間そして鳥】
空を飛んでみたいという人間の夢を表現した作品。

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魚モチーフは、元々ここで暮らしていた住民に魚市場で働く人が多かったことを表現しています。

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◆ハングルがたくさんちりばめられた作品(左下)は【香水】
韓国の詩人チョン・ジヨンの作品を造形で表現したもの。
◆カラフルな家が並んだ作品(右下)は【私達、町内、甘川】

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◆【星の王子様と砂漠のキツネ】

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本当にここに住んでいる人々にとっては、坂の多いこの暮らしが、決して楽なものではないとは思いますが、何とも夢の溢れる空気感には憧れを抱く街です。
釜山に行かれるなら、ぜひとも足を運ぶ価値のある、世界中探してもなかなか見ることの無い、個性豊かな街並みです。


ここで撮影された作品は数々ありますが、最近では、オム・テウンイ・ボヨンイ・ジュニョクが出演した、2012年KBSドラマ「赤道の男」が、この街で撮影されています。

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【ストーリー】
喧嘩の強いキム・ソヌ(高校時代イ・ヒョヌ/オム・テウン)と学校一の秀才イ・ジャンイル(高校時代イム・シワン/イ・ジュニョク)。真逆な性格の親友。その友情を一転させる事件が起きる。失われた友情と、大きく崩れ落ちた運命。復讐と罪悪、嫉妬と愛を重ねて次々と歯車を狂わせていく壮絶な復讐劇です。


そのソヌとジャンイルが高校時代を過ごした街としてロケ地に選ばれたのが、ここ甘川洞文化村です。裕福とは程遠い、困窮生活を強いられたソヌの命の原点とも言うべき暮らしと、事件の複雑さが、迷路のようなこの街並みにうまく絡み合い、ストーリーを色濃く演出しています。


釜山は日本で言うと、大阪のような街です。人情に溢れ、気さくな都市、釜山。
ソウルには行った事がある人が、次に訪れる韓国の第2の街とも言われていますが、釜山に行かれるのなら、ぜひこのノスタルジックな雰囲気の漂う、芸術をこよなく愛する街、甘川洞文化村にお出かけください。
何とも言えない、異空間を感じられることでしょう。


次回も、ロケ地盛りだくさんのタビコラを、どうぞご期待ください。


つづく




追記:タビコラに出てくる情報的な内容は、すべて旅行当時の状況ですので、現時点と違いがある場合があると思われます。あらかじめ、ご了承ください。
旅行ガイドとして捉えて頂くより、読みもの、コラムとして受け止めていただけますと幸いです。神野三枝




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●「HERO 特別限定版(3枚組)」DVD発売中
7800円(税抜)
発売元:フジテレビジョン/東宝/ジェイ・ドリーム
販売元:東宝





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●「赤道の男」DVD-BOX1、DVD-BOX2発売中
各1万9000円(税抜)
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ
販売元:ポニーキャニオン
Licensed by KBS Media Ltd.(C)2012 KBS. All rights reserved



神野三枝 プロフィール
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コメント

けいちゃん: 2014年4月 8日 21:03

テーマパークのような芸術性豊かな街並み、素敵ですねー。
星の王子様とキツネの間に座って記念撮影、観光客は絶対してるだろうな(笑)

チョナママ: 2014年4月 9日 11:58

いつも楽しく読ませて頂いています。
釜山は大好きで何回か行きましたが、甘川洞文化村には行った事がありませんでした。
次回必ず行ってみようと思います。

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