神野三枝 タレント
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第31回『韓国の旅(16)ボスを守れ×いとしのソヨン』

(左)「ボスを守れ」(C)SBS(右)「いとしのソヨン」Licensed by KBS Media Ltd.  (C)2012 KBS. All rights reserved.


8月のイ・ビョンホンイ・ミンジョンのビッグカップルの結婚に続いて、9月もビッグスターが結婚しました。俳優チソンと女優イ・ボヨンのカップルです。

今回のカップルは、若手ナンバー1女優が韓国一のビッグスターの心を射止めたシンデレラストーリーとは違い、どちらも主役級しか演じない、スター同士の結婚です。


そもそも2人は2004年のSBSドラマ『ラストダンスは私と一緒に』で共演し、親交を深め、その後2007年から恋人関係に発展。韓国の芸能人も日本同様、男女関係についてはシークレットな部分が強いのですが、このカップルは交際を公に公開し、デートの模様をオープンにしたりと、愛を育んでいる状況を報告することでファンを味方にし、韓国芸能界において公認カップルとなった代表的存在です。


6年という長い恋愛期間には破局説も浮上したこともあったにもかかわらず、お互いが仕事で切磋琢磨し、良い作品を残し、共にランクを上げていった理想的なカップル。


今回のタビコラは、このビッグカップルのそれぞれの代表作にスポットを当て、そのドラマロケ地をご紹介します。


まずはチソンから・・・

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彼は整った美しい顔立ちが印象的な役者で、その容姿から誰もがスターになるべき逸材だと思うところですが、教育者である父親が芸能界入りを強く反対し、大学生までは平凡な学生生活を送っていました。ところが役者になりたいという夢を強く抱いていた彼は、1999年のSBSドラマ『カイスト』の製作スタッフに自らのプロフィールを送り、出演を頼み込んだのです。その熱意に打たれた作家が彼を気に入り、出演のチャンスを手にしました。このデビュー作となる作品には、本名のクァク・テグン名義で出演しています。その後の作品で芸名をチソンとしたのでした。大学を休学して俳優を志すものの、反対する家族からの支援が途切れアルバイトをしながらの不遇な時代を乗り越える時期もあり、その美しい顔立ちからは想像できない努力人です。


出演作は『華麗なる時代』(2001/MBC)、『オールイン 運命の愛』(2003/SBS)、『王の女』(2003/SBS)、『愛情の条件』(2004/KBS)、『ニューハート』(2007/MBC)、『太陽を飲み込め』(2009/SBS)、『鉄の王 キム・スロ』(2010/MBC)、『ロイヤルファミリー』(2010/MBC)、『大風水』(2012/SBS)など話題作ばかり。


名実ともに韓国芸能界にその名を轟かせるスターへと成長したチソン。
その彼の作品の中でも、記憶に新しい日本でも人気のヒット作と言えば、2011年にSBSで放送された『ボスを守れ』です。

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秘書のウンソル(チェ・ガンヒ)と、わがままで仕事の出来ない不良御曹司であるボスのジホン(チソン)。ボスに仕える秘書から秘書に仕えるボスへ、立場逆転の甘酸っぱい駆け引き満載の極上ラブコメディです。
チソン演じるジホンのダメ男っぷりが韓国で大きな話題に。


そしてもう一人の話題の役者は、恋敵を演じた韓国連ドラ初出演のJYJのジェジュン。有能でクールなムウォン役を演じたジェジュンのイケメンぶりも注目どころです。

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監督は、韓国で最高視聴率57.6%を記録した『パリの恋人』のヒットメーカー、ソン・ジョンヒョン監督。その年の年末に行われたSBS演技大賞では「ドラマスペシャル部門 最優秀賞」、「ベストカップル賞」など10冠を獲得、2011年最大のヒットドラマです。


さて、この『ボスを守れ』で最も印象深いロケ地と言えば、ウルソンの住む家と、その家に続く急な階段です。
正直、この家を探すために相当な運動量と脚力が必要でした。


行き方は、地下鉄4号線の419番「漢城大入口」(HANSUNG UNIV.)で下車。
車で5分、徒歩で25分ほどのところです。駅からバスも出ています。

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「漢城大入口」の6番出口を出て(写真1)、大通りに向って行くとバス停があります(写真2)。1111,2112、城北03の3系統のバスが利用できます。
バスに乗り10個目の停留所でバス(カフェの前)を降ります(写真3、4)。
カフェの前の横断歩道を渡り(写真5)、そのまま奥に続く上り坂をまっすぐ進みます。
坂を登って行くとY字路があるので(写真6)左の道を進んでいくと
文字の書かれた建て物が見えてきます(写真7)。
その手前を右に曲がると目的地です(写真8)。


右に曲がって見えた景色は、まさしくドラマの中に出てきた、ウンソルの家の前の長い階段・・・。しかしその長さと急さに気を失いかけました。
ここまで来るだけでも上り坂で大変だったのに、最後の最後で地獄の階段ともいうべき恐ろしさ。

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果てしなく続く急な登り階段(写真1)
上りきると(写真2)、右手にウルソンの家の赤いドアが見えます(写真3、4)。


この急な階段をチェ・ガンヒはよくも何度も駆け上がったものだ、と感心するほどの、のけぞりそうな急な階段でした。


11話の名場面、ウンソルの気持ちを尊重して身を引くことを決めたムウォンが最後にウンソルを抱きしめる場面、それを見つめるジホン。
あの名場面はここで撮影されたのです。


余談ですが、ウンソルの家を見に行くためにバスに乗っていたら、目の前をテレビ局のドラマの撮影隊の特殊な撮影用の車を発見!

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車で走るシーンなどはこの荷台に車を乗せて撮影するんですね。


一方、花嫁のイ・ボヨンは・・・

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2000年にミス・コリア大田・忠南(チュンナム)代表に選ばれ、その後2002年にCMへの出演をきっかけに芸能界デビューを果たしました。
本格的女優デビュー作は2004年公開の映画『マイ・ブラザー』。
この映画でウォン・ビンの愛を一身に受ける役を演じ、清純な美しさでたちまち次世代スターとしての注目を浴びました。
そして、翌年2005年にはSBS『薯童謡-ソドンヨ-』のソンファ姫役で一気に人気女優となり、『セレブの誕生』(2010/KBS)『愛情万々歳』(2011/MBC)『赤道の男』(2012/KBS2)などに出演してトップスターの仲間入りを果たしました。


常に清純さと、知的さを秘めた美しさで魅了するイ・ボヨンは、この秋、韓国の結婚情報会社が行った「秋夕の祝日に両親に紹介したい異性」アンケートで、女性部門の第一位に選ばれました。チソンとの結婚報道は、まさに彼女を理想の花嫁としてのイメージを確立したと言えるでしょう。
ちなみに男性部門の第一位は俳優のイ・サンユン。彼はKBSのドラマ『いとしのソヨン』でイ・ボヨンと共演している、夫役を演じた俳優です。

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現在この『いとしのソヨン』が日本でもBS11で放送されていますが、もともと以前ご紹介したキム・ナムジュ主演『棚ぼたのあなた』の後続番組として始まったドラマで、『棚ぼたのあなた』が2012年の最高視聴率ドラマとして各賞を総なめにした後のドラマという事で、スタート当初はプレッシャーがキツイ時間枠だと思われていました。ところが放送が開始されると、視聴率はグングン上がり、最終的には『棚ぼたのあなた』を凌ぐ高視聴率をたたき出し、最高視聴率49.3%を誇る国民的ラブストーリーとなりました。


このドラマの勝因は、前半をスピーディーに飛ばしたストーリー展開にあったのではないかと思います。イライラすることなく、ソヨンとウジェの結婚までを走らせたことで、視聴者は間延び感を感じず、先の展開を楽しみにできました。
これにより視聴者の心を強く惹きつけることができたのではないかと思います。


ここであらためてタビコラの韓国の旅(9)をご覧ください。
私が韓国にロケ地取材に出掛けた際に、弘大(ホンデ)の街で『いとしのソヨン』のロケ現場に出くわした記事です。
2011年の11月の事でした。
人気バンドのCNBLUEのイ・ジョンシン(ソンジェ役)が芸能プロダクションの演技の訓練のため、街で生理用のナプキンを配らされるというシーンの撮影でした。

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第19話のワンシーンなのですが、すでにこの時に視聴率30%を超え、韓国国内で人気のドラマでした。撮影の模様は、タビコラ韓国の旅(9)をご覧ください。
視聴者の評判は上々で、早い時期に日本に入ってくるのではと思われていた話題の作品でした。


『いとしのソヨン』はドラマの人気と共に、イ・ボヨンが国民的人気女優の地位を強固なものにした作品と言えるでしょう。


さて、このドラマの中で訪れてみたいと思われるロケ地は、おそらくソヨンの双子の弟サンウ(パク・ヘジン)と父親が生活する屋根部屋ではないでしょうか。
ソヨンの嫁ぎ先とは真逆の貧しさを醸し出す屋根部屋。

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行き方は、地下鉄ソウル駅の9-1番出口から出て、付近にあるバス乗り場5番で青色402番のバスに乗ります。

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【ID:03-169 フアムヤクスト】というバス停で下車。
すぐ横にサンウの屋根部屋が見えます。

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そしてこの屋根部屋と対照的なロケ地がソヨンの嫁ぎ先であるウジェの家です。
ソウル中心地から車で30分、それはそれは立派なお宅です。
さすがウィナーズの社長宅という雰囲気を出しています。

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只今、好評放送中の『いとしのソヨン』もいよいよ後半に入りました。
ますます展開が気になるところです。


チソンとイ・ボヨン、2大スターの結婚は、今まさに脂の乗り切った旬のトップスター同士のゴールイン。
お二人の新しい旅立ちが、今後の作品選びにも、観る側に大いに楽しみの幅を広げてくれることでしょう。


次回もロケ地盛りだくさんのタビコラを、どうぞご期待ください。


つづく




追記:タビコラに出てくる情報的な内容は、すべて旅行当時の状況ですので、現時点と違いがある場合があると思われます。あらかじめ、ご了承ください。
旅行ガイドとして捉えて頂くより、読みもの、コラムとして受け止めていただけますと幸いです。神野三枝



「ボスを守れ」
CS放送「TBSチャンネル1」
10/24(木)から 毎週(月)-(金)深夜1:00~深夜3:20[2話ずつ]放送
http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/


「いとしのソヨン」
BS11で毎週(月)-(金)11:00~11:55放送中

神野三枝 プロフィール
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コメント

けいちゃん: 2013年10月21日 20:02

ドラマで見た風景を実際に見つけた喜びはひとしおでしょうね。
それにしても長い階段・・・
足腰丈夫になりそうな家です。

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