シーズン前に対策を!最新の花粉症治療

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 東海エリアで花粉の飛散が始まるのは、例年1月下旬から2月下旬ごろ。日本気象協会によると、2010年の花粉量は少なめと予測されているものの、シーズン中の不快を軽減し、症状を悪化させないためには、花粉飛散前からの早めの対策・治療が大切。医療機関で行う最新治療は、症状が始まってからでは手遅れなことも多いのです。今回は花粉の最新治療や予防法について、NPO花粉情報協会理事で花粉症治療に詳しい「いとうひろたか耳鼻咽喉科」(名古屋市天白区)の伊藤博隆院長に伺いました。
Photo:Hidetsugu Kawashima

内服薬

体質や症状に合わせて選べる内服薬

 一般的に広く普及しているのが内服薬による治療。抗ステロイド剤を摂取することで、アレルギー症状の原因物質を抑え、症状を緩和することができる。近年は薬の改良が進み、眠気や薬アレルギーといった副作用の少ない薬があり、また種類も豊富なため、自分に合った内服薬を選ぶことができる。シーズン前からの摂取が効果的。
メリット:
・気軽に治療にのぞめる
・自分にあった薬を選択できる
デメリット:
・眠気やアレルギーなど、副作用がみられることがある。
・長期的に薬を服用することになり、治療費がかさむ。

【写真】アレルギーや症状のタイプ、体質、体型などによって内服薬の種類もさまざま。

レーザー治療

1回のレーザー治療で症状を改善

 近年、主流となりつつあるレーザー治療。これは、レーザーを照射し鼻の粘膜を局所的に焼くことによって、鼻水を出す神経をブロックする治療法。初診でレーザー治療が適応かを調べ、後日施術をしたら、翌日に経過確認のため再診して治療は終了。保険適用診療となるが、血液検査、初診、再診料なども含め約1万4000円の費用がかかる。
メリット:
・副作用の心配がなく、妊娠の可能性がある人、薬を飲みたくない人にも適している。
・治療効果が高く、8~9割の人は症状が軽減される。
デメリット:
・レーザー手術に時間を要する(20~30分)。
・花粉症の症状が出てからの手術は効果が落ちるため、早めの治療が必要。

【写真】手術は局部麻酔をして行うため痛みはない。

免疫療法

免疫療法で花粉症とさようなら!

 免疫療法とは、予防注射のようなもの。「減感作療法(げんかんさりょうほう)」とも呼ばれ、アレルギーの原因物質を微量ずつ反復注射することで免疫を作り、アレルギー反応を抑えるというもの。個人差はあるが、週に2回の頻度で3,4ヶ月通院し、その後、注射の間隔を徐々にのばし、最終的には1ヶ月に1回、計3年から5年の通院が必要となる。
メリット:
・体質改善につながるため、半永久的な効果が見込める。
・長期的に見ると、経済的に治療ができる。
デメリット:
・こまめに病院に通う必要があり、治療に時間がかかる。
・複数のアレルギーがある場合など治療効果を正しく判定するのが難しく、効果に個人差がある。
・ごくまれに急性アレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす可能性がある。

【写真】体質から根本的に治したい人、根気よく治療にのぞめる人におすすめ。

自宅ケア

自宅ケアは鼻うがいとヨーグルトが効果的

 伊藤博隆院長おすすめの自宅ケアは「鼻うがい」。生理食塩水を鼻の穴から吸って口から出す鼻の洗浄方法で、鼻の奥深くに付着した花粉やホコリ、雑菌をしっかり洗い流すことができる。薬局には市販の生理食塩水や鼻うがいのキットが多数並んでいる。また、ヨーグルトを毎日食べることで、花粉症の症状が緩和された患者も多いとか。

【写真上】慣れていない人は市販の鼻うがいを使用するのがおススメ。1000円前後で手に入る。
【写真下】ヨーグルトを食べることを習慣にしてみては。

ショップデータ
いとうひろたか耳鼻咽喉科アレルギー科
いとうひろたか耳鼻咽喉科アレルギー科
電話:052-835-3800
住所:名古屋市天白区塩釜口2-905
診療時間:8:45~正午、15:15~18:30
※土曜は8:45~13:00
休診日:木曜、日曜
URL: http://www3.starcat.ne.jp/~ito/jibika/

※本記事は2010年01月05日公開時点の情報です。ご覧いただいた時期によっては内容が変更されている場合がございますので、ご了承ください。